佐伯義勝料理写真スタジオ

辻嘉一さんとの仕事

京懐石の名店「辻留」主人・辻嘉一さんとの仕事は昭和29年頃から40年続きました。『宴の演出』(柴田書店)には辻さんの晩年の頃、自由活達な表現の料理が紹介されています。

柳原一成さんとの仕事

柳原一成さんはNHKテレビなどでお馴染みの料理研究家。『近茶流季節の味』(主婦の友社)では、長い間ご自身の手許に温めていた器に旬の食材を使った料理を盛り付け、季節感を醸し出しています。

再現・江戸料理

小学館から発売された江戸料理の本。京都の料亭「わらびの里」榎木伊太郎料理長が蘊蓄を傾けて調理された料理を、佐伯は江戸の雰囲気を再現するよう撮影しています。

招福樓

かつて家庭画報で連載されていた滋賀県八日市の料亭「招福樓」の料理。佐伯は四季おりおり、3年近く通ってここの料理を撮り続け、それが1冊の本にまとまりました。佐伯は「この本は単なる料理本ではなく、今や消えかけている『床の間と畳の文化』を伝えるものです。そこに心を動かされました」と語っています。

小山裕久さんとの仕事

小山裕久さんは徳島の料亭「青柳」三代目ご主人。佐伯は小山先生の笑顔が大好きでした。「あんないい笑顔をする人を見たことがない」と言っていたほど。かつて講談社の看板雑誌だった『ソフィア』に掲載された料理写真です。

千澄子さんの京懐石

武者小路千家官休庵の奥様千澄子さんは料理研究家としてたいへん高名な方でした。これらは『京懐石 その季、その刻の味がさね』(主婦の友社)の単行本として、1年かけて撮影した写真です。