小道具

 地下と別棟に食器倉庫がございまして、ヨーロッパの鍋類、皿など5000点余りございます。撮影の時は、少し早めにお出まし下さってお選び下されば何でもご用立てできます。 
 サモワールや卓上ケットルなど、冬場はスタジオの暖炉の火の前で写しますと、ほのぼのとした暖かい雰囲気の写真が得られます。又、マフィンを焼いたり、側面の火で時間をかけてつくる煮物などの写真も写せます。

 今は、スタイリストという職業が確立されて、写真家が器やバック、小道具などを撮影現場に持参する必要はなくなりましたが、一昔前は編集者やスタッフが方々に行って借りるか買うかして集めてきました。その頃、食器好きの私が國の内外から探し求めましたものが、地下室や別棟倉庫にございまして、今でもコマーシャルの時にその密度の高さを生かして、使っております。